どうも、のんぺい(@nonpei_game)です!
今回は、家庭用ゲーム機で遊べる大逆転シリーズのスマホ版「大逆転裁判」の評価・レビューをしていきます。
先にひとことで言うと、
追加ストーリーに課金してでもプレイすべき名作推理ゲーム
という評価です。
記事では、もう少し詳しく、

・大逆転裁判ってどんなゲーム?
・推理は難しくて途中でやめたくならない?
・システムが複雑そう・・・。
など、詳しく書きつつも、5分で読めるようにまとめました。
インストールするかどうかの参考にしてください。
総合評価をいち早く知りたい方はこちらから飛べます。
この記事でわかること
大逆転裁判ってどんなゲーム?
舞台は19世紀の倫敦(ロンドン)。
弁護士であるプレイヤーは罪をきせられてしまった依頼人を弁護し、無罪を勝ち取るために法廷で争います。
プレイヤーの分身となる主人公、成歩堂龍ノ介は弁護士になったばかり。
慣れない異国の地で悪戦苦闘しながらも、必死で依頼人を助けようとします。
依頼人を救うカギは、証言の「ムジュン」を突くこと。
証人たちは曖昧な記憶や勘違いから、事実とは異なった証言をすることがあります。
なかにはわざと嘘をつく者も・・・。
証言の「ムジュン」を突くことで展開は大きく変わり、だれもが有罪だと思っていた依頼人の状況を無罪へと「大逆転」させるのです。
今作で取り入れられているのは、これまでのシリーズにはなかった「陪審員制度」。
個性的すぎる6人の陪審員の信用を、いかにして得るかという点もゲームの重要なポイントです。
他の推理アドベンチャーゲームは「犯人を探して捕まえること」が目的なのに対し、大逆転裁判の目的は「犯人にされた人を最後まで守りぬくこと」。
プレイヤーはいわれのない罪をきせられ苦しむ依頼人を守り、嘘で塗り固められた事件の真相を明らかにしなければいけません。
大逆転裁判の面白いところ
- 苦難を乗り越えてつかむ勝利の喜び
- 惹き込まれる登場人物のセリフ
- 違和感のないストーリー
詳しくレビューしていきます。
苦難を乗り越えてつかむ勝利の喜び
裁判は、事件の目撃者である人物の証言を聞くことからスタート。
目撃者の証言を聞いた陪審員は、被告人が有罪か無罪かを判断します。
陪審員は一般人から選ばれた、いわゆる普通の人。法的知識などではなく、人としての「感情」で有罪なのか無罪なのかを判断します。
証人が「被告人の犯行を見た!あいつはひどいヤツだ!」といえば、その情報しか知ることのない陪審員はすぐに有罪と判断。
そこでプレイヤーは、証人の発言と証拠品との「ムジュン」を見つけ出してビシッと指摘。
すると陪審員は「証人の言葉には信憑性がないかもしれない」と疑い始めるようになります。
そしてまた次の証人に対してもこの「ムジュン」の指摘を繰り返し、長い時間をかけてようやく無罪を勝ち取った時の喜びは非常に大きなもの。
ただし間違った証拠品を突き付けてしまうと、ペナルティとしていわゆる体力ゲージのようなものが次々と減っていきます。
それが全て尽きるとゲームオーバー、依頼人は有罪に・・・。
何度もミスをすることができないので、プレイヤーは慎重に突き付ける証拠品を選択しなければいけません。
そして「異議あり!」の掛け声とともに「ムジュン」が正しく指摘できると、BGMがピタッと止まります。
その瞬間「自分の選択は正しかった!」とガッツポーズ。
苦労ゆえの勝利の喜びを一度味わうと、やめ時を失うほどこのゲームに没頭していることでしょう。
惹き込まれる登場人物のセリフ
私が最も好きなのは登場人物の「セリフの掛け合い」です。
ゲーム内容としては「殺人」、そしてひとりの人間の運命を決める「裁判」を取り扱った非常にシリアスな作品。
おまけに主人公はいつも追い詰められていて、緊張感の絶えない状況が続くのですが、そんな中で登場人物のセリフにくすりと笑い、ホッと安心させられる場面が何度もあります。
とくに主人公の成歩堂龍ノ介と法務助手の御琴羽寿沙都の掛け合いには、いつもほんわかさせられました。
このピリッとしたシリアスなムードと穏やかなムードがバランスよく繰り返されることで、ゲームを最後まで飽きることなく続けられたのだと思います。
調べるパートさえ面白い
ゲームではよく、物を調べるシステムがありますよね。
脱出ゲームでもとりあえず総当たりで調べますが、正直ちょっと面倒。
このゲームでも証拠品を集める際に、色んなものをタップして調べなければいけません。
本来なら作業感のある部分なのですが、これがホントに楽しい!
事件とゼッタイに関係なさそうな物まで全部調べて、主人公と助手の掛け合いを楽しんでいました。
このゲームは「読む」ゲームと言ってもいいくらい、文章量が膨大です。
そしてその文章が非常に魅力的で、惹きつけられる内容になっていました。
違和感のないストーリー
私は犯人が「なぜ罪を犯したのか」という理由に納得ができないと、非常に違和感をおぼえます。
もちろん人を殺めること自体は、いかなる理由があっても絶対に許されません。
しかしあまりにその理由にリアリティがなく違和感だらけだと、疑問しか残りません。
そしてそれは、犯人以外の登場人物にもいえます。被害者はなぜそういう行動をとったのか?主人公はどうやって解決できたのか?
その理由に違和感があると、どうしてもゲームにのめり込めません。
人間の行動理由にはその人の立場や性格、これまで生きてきた環境などが関係しています。
大逆転裁判は登場人物の背景もしっかりと作られているので、彼らの行動や言葉に違和感なくゲームを進められました。
このゲームでもっとも大事なこと、それは「人を信じること」。
主人公の成歩堂龍ノ介は、この「人を信じること」を最後まで貫きます。
どんなに不利な状況に陥っても、決してあきらめずに依頼人の味方であり続ける成歩堂。
最初は頼りなかった新米弁護士の主人公に、私はいつの間にか引っ張られながらゲームを進めていました。
主人公と共にいっしょに成長できる、違和感のない洗礼されたストーリーはとても魅力的です。
大逆転裁判の残念なところ
- ゲームゆえのもどかしさ
- 陪審員に抱く不満
もどかしい!私に説明させてくれ!
このゲームの肝である、証拠品を突き付け「ムジュン」を指摘するシステム。
私は他のシリーズもプレイしていますが、シリーズを通して毎回もどかしさを感じていました。
指摘するべき「ムジュン」がわかっていても、「製作者が決めた正解の証拠品だけ」を突き付けないとペナルティをくらいます。
「今突き付けた証拠品にはこういう意味があるのに!」と補足説明したいもどかしさと、「間違ってないのに……」という残念な気持ちでいっぱい……。
陪審員に抱く不満
今作は日本でも導入された陪審員制度が取り入れられていて、シリーズに新たな面白さを盛り込んでくれています。
ただ、どいつもこいつも有罪と判断するのが早すぎる。
中には早く帰りたいから有罪にする!とか言っている人もいて、もうなんというか・・・残念でしかない。
このゲームのシステムとして、陪審員が全員有罪と言っても「最終弁論」で裁判は続行されます。
最終弁論で有罪を覆すと、また証人の証言がスタート。
そして再び陪審員が有罪だ!と言い出して、また最終弁論が始まる・・・この繰り返しがだるい!
しかも最終弁論で納得して無罪と言っていた陪審員も、ちょっと不利な証言があるとあっという間に有罪と言い出します。
その心変わりのはやさたるや・・・、「てめえらの血の色は何色なんだ?」と言いたくなるほど。
陪審員の判決は最後だけでいいのではないかと、切実に思います。
大逆転裁判のゲームの流れ
大逆転裁判はおおまかには以下の順序でゲームが進んでいきます。
- 事件発生(ストーリー)
- 探偵パート
- 法廷パート
- 次の事件(ストーリー)
各パートではプレイヤーはどのようなことをするのか、レビューしていきます。
アプリを開いたら……
まずは画面にタッチ!
「はじめから」を選んでストーリーを進めましょう。
二回目以降は「はじめから」が「つづきから」になっているので、そこからデータを選んで開始してください。
ただしストーリーの二話以降は五話まですべて別途料金がかかりますので、「購入」からストーリーを買うことになります。
章ごとに買うこともできますが、まとめて買った方がオトクにはなっていますのでよく考えて買いましょう。
ちなみに「章をえらぶ」を選択すると、購入さえしていれば好きな章をプレイできます。
探偵パート
このゲームはまず依頼人の弁護をするための証拠品を集める「探偵パート」をプレイし、次に依頼人の無罪をかけて戦う「法廷パート」をプレイするといった流れ。
依頼人が無罪になりひとつの事件の真相がはっきりすると、また次の事件が始まり「探偵パート」→「法廷パート」の流れが始まります。
それではまず「探偵パート」について。
依頼人の弁護を担当する主人公は、法務助手と共に事件現場などをまわり証拠を集めます。
このパートで集められる全ての証拠を見つけなければ、次の「法廷パート」には進めません。
この「探偵パート」では、かの有名な「シャーロックホームズ」との夢の共同推理も!
事件に関わった人物は今後法廷で戦う上で重要なカギを握っていますが、彼らはときにその重要なカギを隠してしまっている場合もあるのです。
シャーロックホームズとの共同推理で、彼らが握る事件のカギとなる重要な情報を見つけ出しましょう。
ちなみにこの共同推理ですが、シャーロックホームズはかなりテキトーな推理をぶち込んでくるので、その推理を正しく訂正する必要があります。
間違えるとペナルティがあるので、慎重に訂正しなければいけません。やれやれ。
法廷パート
「探偵パート」で証拠がそろえば、いよいよ法廷でのバトルが始まります。
ここでは集めた証拠を武器に、証言の「ムジュン」を突いて依頼人の無罪を勝ち取りましょう。
探偵パートでもまれにありますが、きわめて大事な局面で選択をミスすると体力が一気になくなり、即ゲームオーバーになることもあります。
なんでもかんでも突き付ければいい総当たりゲームではないので、しっかりと推理して進めていきましょう。
大逆転裁判の攻略
大逆転裁判を初めてやる人はつまづくかも?と思える部分の攻略方法をちょっと紹介していきます。
様々な角度から見よう
このゲームは、人物や証拠品を詳しく調べないとすぐに行き詰まります。
「探偵パート」でも「法廷パート」でも共通して言えることですが、3D画面ではとにかくいろんな角度から人物や証拠品を眺めて下さい。
そうすることで隠れた真実が見えてくるでしょう。
とくに法廷で新しく手に入れた証拠品は、何より先にくわしく調べることをおススメします。
こまめにデータ保存しよう
序盤は「ムジュン」がわかりやすく、突き付ける証拠品を間違えることもそうありません。
しかしストーリーが進むにつれ、難易度はぐっと上がりますので、ちゃんと推理しないとミスを連発して、あっという間にゲームオーバー。
おそらくかなりの人が初見でノーミスクリアは難しいでしょう。
なので、データの保存はとにかくこまめにしておくこと!
「この選択けっこう重要だな……」という場面は雰囲気でわかりますので、とくに注意してください。
データの保存をしていれば、選択を間違ってもすぐにロードし直せますので非常に便利です。
ただ保存さえ気を付けていれば何度でもミスできてしまうので、もっとスリリングなプレイをしたい!という人は逆に保存しないのもアリかもしれません。
大逆転裁判の評価まとめ
総合評価 | 良質な推理アドベンチャーゲーム。ボリュームにも満足です。続編もお金を払ってでもプレイしたいと思わせてくれました。 |
(4.1)
イラスト | イケメンも美女も変な人も、みんな個性があって素敵なキャラです。あと、背景の描き込みは素晴らしいの一言。 |
(4.5)
演出 | 登場人物がよく動くので、コミカルで見ていて楽しい。何気に声優さんが豪華。音楽もいい仕事してくれています。私はサントラ買いました。 |
(4.5)
ストーリー | 最初から最後までずっと楽しめる内容。主要登場人物は軒並み、みんな大好きになります。他のシリーズが未プレイでも何ら問題ありません。 |
(5)
世界観 | 舞台が19世紀で倫敦。レトロとか異文化に興味ある人にはたまらない設定。シリアスな雰囲気とお笑い要素がうまく融合されています。 |
(4.5)
システム | 「ムジュン」を見つけて突き付けるのは本当に楽しい。ただ少しもどかしさがあるのと、陪審員とのやりとりがやや微妙。 |
(4)
操作性 | とくに問題なく、快適にプレイできました。 |
(4.5)
やりこみ度 | この手のゲームではなかなか難しいですね。ネタバレを知っていたらプレイしても驚きがないので、忘れたころにまたやる程度でしょうか。 |
(3)
無課金への配慮 | はっきりいってこのゲームは無課金ではできません。しかしお金を払う価値のあるゲームだと思います。 |
(3)
大逆転裁判は本格的な推理アドベンチャーを楽しめるスマホゲーム。
プレイヤーは「法廷パート」で証人の「ムジュン」を見抜いて異議を唱えたり、現場を捜索して証拠品を調べる「探偵パート」などを通して陪審員を説得し、評決で勝訴を目指すことになります。
そして、キャラクターや世界観の作り込みが良く出来ており、没入感がすごい!
新しいストーリーを購入するには課金する必要がありますが、ストーリーは文句なしの出来なので、課金する価値があるスマホゲームと言えるでしょう。
メーカー | CAPCOM |
ジャンル | アドベンチャー |
配信日 | 2015年7月9日 |
対応端末 | iOS/Android |
価格 | 有料/課金あり |